CentOSやMySQLの仕様変更に対応しつつ最新版をインストールするためのメモです。
使用したOS
[root@localhost ~]# cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 7.1.1503 (Core)
データベースサーバー構築
最新のMySQLをダウンロード
今回は記事作成時点で最新の5.6.24をインストールします。
wget http://dev.mysql.com/get/Downloads/MySQL-5.6/MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm
他バージョンを使いたいなどの場合は公式サイトからダウンロードしてください。
http://dev.mysql.com/downloads/mysql/
MariaDBをアンインストール
CentOS 7からはデフォルトでインストールされているデータベースがMySQLからMariaDBに変更されています。
MariaDBはMySQLと互換性のあるオープンソースデータベースですが、競合してしまうため通常はMySQLをインストールできません。
[root@localhost src]# rpm -ihv MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm 準備しています... ################################# [100%] ファイル /usr/share/mysql/charsets/README (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/czech/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/danish/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/dutch/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/english/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/estonian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/french/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/german/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/greek/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/hungarian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/italian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/japanese/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/korean/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/norwegian-ny/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/norwegian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/polish/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/portuguese/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/romanian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/russian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/serbian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/slovak/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/spanish/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/swedish/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/ukrainian/errmsg.sys (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/Index.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/armscii8.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/ascii.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp1250.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp1251.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp1256.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp1257.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp850.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp852.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/cp866.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/dec8.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/geostd8.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/greek.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/hebrew.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/hp8.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/keybcs2.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/koi8r.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/koi8u.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/latin1.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/latin2.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/latin5.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/latin7.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/macce.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/macroman.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。 ファイル /usr/share/mysql/charsets/swe7.xml (パッケージ MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64 から) は、パッケージ mariadb-libs-1:5.5.41-2.el7_0.x86_64 からのファイルと競合しています。
なので、先にMariaDBをアンインストールしておきます。
yum -y remove mariadb-libs
Data::Dumperをインストール
Data::DumperというPerlのモジュールが必要なのでインストールします。
yum -y install perl-Data-Dumper
MySQLをインストール
ダウンロードしたMySQLをRPMコマンドでインストールします。
rpm -ihv MySQL-server-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm wget http://dev.mysql.com/get/Downloads/MySQL-5.6/MySQL-client-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm rpm -ihv MySQL-client-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm wget http://dev.mysql.com/get/Downloads/MySQL-5.6/MySQL-devel-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm rpm -ihv MySQL-devel-5.6.24-1.el7.x86_64.rpm
my.cnfを設定
MySQLのオプションを指定するmy.cnfを雛形から作成します。
cp /usr/share/mysql/my-default.cnf /etc/my.cnf
次に、下記をmy.cnfの末尾に追加します。
vi /etc/my.cnf datadir=/var/lib/mysql socket=/var/lib/mysql/mysql.sock character-set-server=utf8 [client] default-character-set=utf8 [mysqldump] default-character-set=utf8 [mysql] default-character-set=utf8 [port] port=3307
オプションは状況に合わせて適時変更してください。
動作確認
MySQLを起動した後、バージョンが確認できればインストール完了です。
systemctl start mysql mysqld -V
初期パスワード確認
MySQL 5.6からrootユーザーに初期パスワードが設定されるようになりました。
下記ファイルにランダム生成されたパスワードが書いてあります。
cat /root/.mysql_secret
# The random password set for the root user at Sun Apr 19 05:45:36 2015 (local time): XXXXXXXXXXXXXXXX
XXXXXXXXXXXXXXXXの部分がパスワードです。
2015年10月26日追記
MySQL5.7.6から初期パスワードの場所が変更されています。
MySQL5.7.6以降での初期パスワード確認方法
セキュリティ初期設定
MySQLには「mysql_secure_installation」という基本的なセキュリティ設定ができる便利なコマンドがあります。
[root@localhost ~]# mysql_secure_installation NOTE: RUNNING ALL PARTS OF THIS SCRIPT IS RECOMMENDED FOR ALL MySQL SERVERS IN PRODUCTION USE! PLEASE READ EACH STEP CAREFULLY! In order to log into MySQL to secure it, we'll need the current password for the root user. If you've just installed MySQL, and you haven't set the root password yet, the password will be blank, so you should just press enter here. Enter current password for root (enter for none): ↑初期パスワードを入力 OK, successfully used password, moving on... Setting the root password ensures that nobody can log into the MySQL root user without the proper authorisation. You already have a root password set, so you can safely answer 'n'. Change the root password? [Y/n] Y ↑rootユーザーのパスワードを変更する New password: ↑新しいパスワードを入力 Re-enter new password: ↑新しいパスワードを入力 Password updated successfully! Reloading privilege tables.. ... Success! By default, a MySQL installation has an anonymous user, allowing anyone to log into MySQL without having to have a user account created for them. This is intended only for testing, and to make the installation go a bit smoother. You should remove them before moving into a production environment. Remove anonymous users? [Y/n] Y ↑匿名ユーザーを削除する ... Success! Normally, root should only be allowed to connect from 'localhost'. This ensures that someone cannot guess at the root password from the network. Disallow root login remotely? [Y/n] Y ↑リモートでのrootユーザーへのログインを禁止する ... Success! By default, MySQL comes with a database named 'test' that anyone can access. This is also intended only for testing, and should be removed before moving into a production environment. Remove test database and access to it? [Y/n] Y ↑testデータベースを削除する - Dropping test database... ... Success! - Removing privileges on test database... ... Success! Reloading the privilege tables will ensure that all changes made so far will take effect immediately. Reload privilege tables now? [Y/n] Y ↑権限テーブルを再読み込みする ... Success! All done! If you've completed all of the above steps, your MySQL installation should now be secure. Thanks for using MySQL! Cleaning up...
動作確認
試しにMySQLにログインしてselect文を発行してみます。
[root@localhost ~]# mysql -u root -p Enter password: Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 12 Server version: 5.6.24 MySQL Community Server (GPL) Copyright (c) 2000, 2015, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its affiliates. Other names may be trademarks of their respective owners. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.
mysql> select user, host from mysql.user; +------+-----------+ | user | host | +------+-----------+ | root | 127.0.0.1 | | root | ::1 | | root | localhost | +------+-----------+
問題なさそうです。
以上でMySQLのインストールは終了です。
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